AIを入れたのに、組織が変わらない。
最近、組織でどうAIを活用していくのかをよく考えています。(そういう話の更新ばかりですみません!)
AIがあることを前提に、組織そのものをどう変えていくのか。
AIツールを入れる。
職員がそれぞれ試してみる。
便利な使い方を共有する。
もちろん、それも大事です。
でも、それだけではたぶん足りない。
AI活用が進まない組織に足りないのは、ツールや研修ではなく「経営」なのかもしれない。最近そんなことを感じています。
「AIオールイン」という言葉に感じたこと
DeNAの南場智子さんの「AIオールイン」の話がとても印象的で、最近YouTubeやポッドキャストでいろいろ見たり聞いたりしているんです。
DeNAは2025年に「AIオールイン」を掲げ、南場さんはその状況を「第二の創業」とまで表現されていました。
単に、AIを使って業務効率化しましょう、という話ではないんですよね。
AIで、組織の前提そのものを変えていく。
仕事の仕方も、意思決定も、人の役割も、事業のつくり方も変えていく。
そういう話として、私は受け取りました。
そしてこれは、大企業だけの話ではないと思っています。
むしろ、NPOや小さな組織にこそ、すごく大事なテーマなのではないかと感じています。
AI活用は、現場任せでは進まない
南場さんのスピーチから学んだことです。確かに、そうかも。ギクッとしました。
多くの組織で、AI活用は現場任せになりがちです。
「各自で使ってみてください」
「便利な使い方があれば共有してください」
「詳しい人がリードしてください」
こんな感じです。
もちろん、最初の一歩としてはそれでもいいのかもしれません。
でも、現場はすでに忙しいです。
そんなこと言われたって、目の前のことで忙しい!
日々の業務を回すだけで精一杯。
AIを学ぶ時間もなかなか取れない。
今の業務を変える権限も、十分にはない。
その中で「自由に使ってください」と言われても、どう使えばいいのか分からない。
結果として、AI活用は一部の人の工夫で止まってしまいます。
使える人だけが使う、じゃダメ
PLASでも、すでにAIは少しずつ導入しています。
フルタイム職員は、一定のルールのもとで、AIを自由に使えるようになっています。
でも、「のびのび使ってください」だけでは、やはり限界があります。
どう使えばいいのか分からない。
学ぶ時間が取れない。
今の業務の中にAIを組み込む余白がない。
そうなると、AIは「使える人だけが使うもの」になってしまう。
それでは、組織全体の変化にはなりません。
さらに、「そもそも権限がないのに、どうやって業務に組み込めばいいの?」そんな声も聴こえてきそうな気がします…
だからこそ、PLASでもこれから本格的にAXを経営の重要課題に据え、AIトランスフォーメーション、AXに踏み出していきたいと考えています。
AXで生み出す価値はどこに?
ここで大事なのは、AXを単なる効率化で終わらせないことです。
効率化によって生まれた時間を、どこに投資するのか。
誰への価値提供に戻すのか。
どんな未来の事業に、組織の力を注いでいくのか。
ここまで考えて、初めてAXは「経営」になるのだと思います。
そして、この旗振りができるのは、経営層なんだと思うんです。(自戒を込めて!)
AI活用は、ツールを入れて終わりではありません。
小さな組織が、限られた人手と時間の中で、どうAIを経営に組み込んでいくのか。
そして、生まれた余白をどんな価値に変えていくのか。
PLASでも、まだ試行錯誤の途中です。
このSubstackでは、NPO経営、AI活用、組織づくり、ファンドレイジングの現場で考えていることを、これからも書いていきます。
小さな組織のAI活用や、NPOのこれからに関心のある方は、ぜひ無料で購読してください。
生まれた余白を、オープンナレッジに投資したい
私の中では、PLASが次にリソースを投入すべき大事な領域の一つが「オープンナレッジ」です。もちろんこれは、私だけが考えていることではなく、PLASの中期計画にも位置付けられていることです。
PLASは、アフリカで20年間活動してきました。
その中で、たくさんの知恵やノウハウ、現場の学びが蓄積されてきました。
現地パートナーや現地の子ども、保護者の皆さん、そして寄付者の皆さんなど、本当にたくさんの人たちと一緒に積み重ねてきたものです。
その知見を、もっと開いていきたい。
PLASの中だけに閉じ込めるのではなく、必要としている人たちに届く形にしていきたい。
そして、それをPLASの新しい事業ドメインにも育てていきたい。
そんなことを考えています。
のためのAXであり、組織改革なのです
AIで生まれた余白を、投資する。
新しく価値を生み出す。
AIによって組織基盤を強化し、生まれたリソースをオープンナレッジに注いでいきたいのです。
もちろん同時に、今すでに行っている現地での直接的な支援活動も、しっかり続けていきます。
5月18日から、クラウドファンディングに挑戦します
オープンナレッジという新しい挑戦を進めるために。
そして、今も続けているアフリカの子どもたちへの直接的な支援活動を、これからも確実に届けていくために。
小さな組織だからこそ、AIを味方につけて、もっと遠くまで価値を届けられるはずです。
応援してくださる方は、こちらからご参加いただけたらうれしいです。



おっしゃる通りです〜